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バイオフィルムコントロール剤

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バイオフィルムコントロール剤

<バイオフィルムとは>

「バイオフィルム」とは、細菌が形成する粘性の付着物です。様々な水環境で問題を引き起こし、防除が困難な課題とされます。

 

バイオフィルムコントロール剤(BFC剤)は、バイオフィルム(BF)の形成抑制や剥離に高い効果を示します。菌の代謝経路に作用しバイオフィルムの形成そのものを抑制するという、これまでにない作用メカニズムを有する製品です。

例えば、逆浸透膜(RO)や薬品希釈タンクのバイオフィルム対策として有効です。(BFC剤の用途例参照)

 

<期待される用途例>

・冷却塔、温泉、介護施設の水回りなどのバイオフィルム対策(レジオネラの原因対策)

  • ・部材への練り込みやコーティングによるバイオフィルム形成抑制効果の付与
  • ・バイオフィルムに起因する細菌感染症の対策
  • ・RO膜、医療機器、食品・飲料設備、一般家庭の水回り、口腔ケアなど、バイオフィルムが発生するあらゆる場所に

BFC剤 BRシリーズ

  • 殺菌剤とは異なるBF形成抑制効果を有する、新しいタイプの製品です。
  • 非殺菌性、非酸化性、中性pHで使用可能なため、取り扱い時の安全性が高く部材を劣化させません。
  • 広範囲のpHで有効です。
  • 殺菌剤と併用すると、殺菌効果の持続性を高めることができます。
仕様一覧はこちら

↓ 横にスクロールしてご覧ください。

項目

作用

外観 使用濃度[%](※1)

粘度[mPas]

製品pH

備考
BR-109 QS阻害

淡褐色~褐色

透明液体

~0.35

15~30

5.8~8.0

 

BR-110 QS阻害・除去

淡褐色~褐色

透明液体

~0.35

15~30

6.0~7.0

BR-201 QS阻害

無色~淡黄色

透明液体

~0.27

~25

2.5~4.0

日本、FDAの食品添加物組成

BR-202 QS阻害・除去

無色~淡黄色

透明液体

~0.22

~25

3.5~5.0

FDAの食品添加物組成

(※1 : 使用環境の菌数に依存します。 例)菌数109cfu/mLの菌液に対し、上記濃度添加で、BF形成を90%以上抑制。低菌数の水ではより低濃度のBFC剤で有効)      (※2:BR-109は6℃以下、BR-110は-0℃以下で成分が析出します。白濁や析出が認められる場合、40℃程度に加温して1時間程度攪拌して溶解してからご使用ください。)

BFC剤の作用メカニズム

①BF形成抑制効果(全品番)

細菌の細胞間シグナルを介したBF形成(クオラムセンシング:QS)を阻害し、

菌のBF形成機構をブロックします(非殺菌性)。

②BFの剥離効果(BR-110、BR-202)

BFの分散に有効な洗浄成分を選抜し、堆積したBFやファウリング成分(※3)を効率よく剥離します。

(※3膜閉塞の原因となる多糖やタンパク質等)

 

既存対策薬品との違い

BFC剤の効果

①BF形成抑制効果(全品番)

・BF形成菌(Pseudomonas sp)を、BFC剤を含む培地で培養。             

・培養後に培養プレートの器壁に形成されたBFをクリスタルバイオレット染色し、染色度合いを無処理と比較して抑制率を算出。

 

②BF剥離効果(BR-110、BR-202)

・BF形成菌(Pseudomonas sp)を培養し、バイオフィルムを培養プレートの器壁に事前に形成。             

・培養液にBR-110 or BR-202を添加し、振とう。

・培養プレートの器壁に残存したバイオフィルムをクリスタルバイオレット染色し、染色度合いを無処理と比較して剥離率を算出。

 

③殺菌剤との併用効果

BFC剤の用途例

RO膜の閉塞抑制(BR-110)

逆浸透膜(RO)は膜の劣化の懸念があるため次亜等の殺菌剤を使用することができず、

バイオフィルムによる膜の閉塞が大きな課題となっています。

本試験では、殺菌剤無処理の造水運転では2週間でバイオフィルムにより膜が閉塞してしまう現場にて、

BR-110の処理を実施することにより、膜閉塞までの期間を7倍以上に延長することが可能となりました。

②薬品希釈タンクのBF抑制(BR-109)

当該水系エマルション希釈液のタンクでは、2週間でタンク壁面全体にバイオフィルムが形成されていましたが、

BR-109100ppm配合することでバイオフィルムの形成を大幅に抑制することが可能となりました。

③水回り環境のバイオフィルム対策(pdf)
④口腔バイオフィルム対策(BR-201)(pdf)

食品添加物組成BFC剤

アメリカ食品医薬品局(FDA)収載食品添加物組成

食品加工工場や飲料設備など、より高い安全性が求められる場面でも使用可能です。

詳細はこちらをご参照ください。

FDA収載区分

日本国内法規制対応

BR-201(BR-109に相当)

21 CFR 172、184

21 CFR 175~178

食品添加物

BR-202(BR-110に相当)

21 CFR 172、184

21 CFR 175~178

21 CFR 172、184:直接食品添加物
21 CFR 175~178:間接食品添加物

 

弊社では様々な用途での実用化を目指し、お客様と共同で検討を進めております。

※本製品は開発品です。詳細についてのお問い合わせは弊社HPよりお願いします。