近年、廃棄プラスチック問題(廃プラ問題)が深刻化しています。海に流れ出したプラスチック、いわゆる海洋プラスチックごみは世界で年間800万トンにものぼります。
このような問題への対策の一つとして、現在世界中で脱プラスチック、特に使い捨てになりやすい包装材料の紙化が検討されています。しかしながら、紙はプラスチックと比べて環境に優しい循環型資源である反面、その機能面では湿気・水・油などに対する耐性(バリア性)に乏しい、ヒートシール性が無いといった点から、環境に優しいという紙の特性を生かしつつこれらの機能を付与出来る化学品が必要になります。
星光PMCでは、製紙用薬品事業と印刷インキ用樹脂事業で培った知見をもとに、紙用の防湿コート剤や耐水・耐油コート剤、ヒートシール剤などの紙の高機能化に貢献する材料を開発しています。さらに、各事業部の特性を効率よく生かすことを目的に事業部横断的なワーキンググループである「グリーンパッケージングマテリアル(GPM)推進グループ」を組織、星光PMCの技術を集結し、世界の脱プラスチックに貢献する製品開発を促進しています。
トレイ:カップ原紙(食品接触面に樹脂塗工) / パッケージ:片艶クラフト(内側に樹脂塗工)