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銀ナノワイヤ

銀ナノワイヤ

銀ナノワイヤは、太さがナノスケールのワイヤ状の銀です。
銀ナノワイヤによって形成された膜は、 高導電性かつ高い光透過性を有することに加え、
現在透明導電膜として広く使われているITOに比べ折り曲げに強いという特徴を持っています。
これらの特徴から銀ナノワイヤは、フレキシブルなタッチパネルや新しい太陽電池の電極としての応用が期待されています。

銀ナノワイヤインク

特長
  • 様々な基材に高い導電性を付与することが可能です。
  • 一般的な塗工プロセスが適用できるため、生産性が良好です。
  • 高い透明性・耐屈曲性を有する導電性フィルムが作成可能です。
当社銀ナノワイヤインクの優位性
  • 独自開発の保護層(オーバーコート)を採用することで高い耐環境特性を実現します。
  • PETフィルムに対して特に優れた密着性を有します。

一般的性状

銀濃度0.1~0.5%(目標抵抗値による)
項目 性状
主溶剤 水(アルコール系溶剤も検討中)
粘度 10mPa・s以下
平均ワイヤ長 10μm程度
平均ワイヤ径 25nm程度
銀ナノワイヤインク
銀ナノワイヤインク
銀ナノワイヤSEM画像
銀ナノワイヤSEM画像

銀ナノワイヤのフィルムの電気・光学特性

  • 銀ナノワイヤを塗工したフィルムは、低い抵抗値かつ高い透明性を示します。
  • 塗工する銀ナノワイヤの量を調整することで、抵抗値や光学物性を調整することができます。

フィルム物性(基材:PET)

銀ナノワイヤのフィルムの電気・光学特性

耐環境特性の改善

銀ナノワイヤは通常、光や高温・高湿条件に弱く劣化しやすい物質ですが、当社独自の保護層を銀ナノワイヤ層上に設けることで、非常に高い環境耐性を実現しています。

構成イメージ

構成イメージ

耐環境特性

耐環境特性

耐環境特性

  • 湿熱試験:85℃/85%RH
  • キセノンランプ試験:750W/m2(300-800nm), BS Temp. 60℃
  • 三波長蛍光灯試験:20000 lx

上記データは全て開発品を用いており、特定条件下で得られた測定値の代表例です。

期待される用途例

  • タッチパネル用透明電極、フレキシブルディスプレイ、太陽電池、有機EL用電極、電磁波シールド材、透明ヒーター等
銀ナノワイヤによる透明な電子回路上でチップLEDを発光させた例
銀ナノワイヤによる透明な電子回路上でチップLEDを発光させた例