この度、食品添加物※から構成されるバイオフィルムコントロール剤BR−201、BR−202を新たに開発いたしました。
※アメリカ食品医薬品局(FDA)の食品添加物ポジティブリストに収載の物質
バイオフィルムとは、微生物が産生する粘性の膜、いわゆる「ぬめり」です。この「ぬめり」は水回りの様々な基材表面に発生し、生理的な不快感のみならず金属部材の腐食や悪臭、感染症の原因等、経済や衛生面において実害を引き起こしています。
バイオフィルムコントロール剤は、殺菌効果に依存する従来の薬剤とは異なり、細菌の生理機能に作用することで バイオフィルムの形成そのものを抑制する機能を有する製品です。これは、クオラムセンシングシグナル物質(QSシグナル物質)の産生阻害によってバイオフィルムの形成を抑制する作用であり、従来の殺菌剤の課題を解消しつつ バイオフィルムの堆積を抑制することを可能にします。 また、バイオフィルムコントロール剤に殺菌剤や抗菌剤を併用することで、その殺菌/抗菌効果を最大限に高めることができます。
バイオフィルムコントロール剤の作用メカニズム
既存のバイオフィルムコントロール剤BR-109, BR-110は非殺菌性、非酸化性、中性液体であり安全にお取り扱いいただけることを特徴としておりますが、食品加工工場や飲料設備など、より高い安全性が求められる場面でもご使用いただける製品として、BR−201, BR-202を開発いたしました。
【食品添加物組成のバイオフィルムコントロール剤】
BR−201…クオラムセンシング阻害によるバイオフィルム(BF)形成抑制(BR−109に相当)
BR−202…BF形成抑制に加え、BF洗浄効果の高い界面活性剤配合タイプ(BR−110に相当)